スターウォーズ 最後のジェダイ:徹底レビュー~ネタバレ全開

ようやくです。
Blu-ray・DVDも発売されたのでね。

5月4日、スターウォーズの日。

思いのたけをネタバレ込みでガッツリと書いていきたいと思います。
e0045797_23245901.jpg
スターウォーズ エビソードVIII 最後のジェダイ

以下、ネタバレ全開・専門用語などの解説は端折りますので、ご了承ください。

使用した画像については、本編予告編等で公式にupされた動画・Blu-rayのパッケージ・MovieNEXから引用しています。
これらの権利については、それぞれ元の制作者(Lucas Film、Disny Studio)に帰属します。

◆全体的な感想
良かった!とても良かった!!
世間では評判が真っ二つになったけど、俺はスターウォーズの中でも全ての映画の中でもかなりの上に来る名作と思っとります。
初見の時は、予想の斜め上を行く展開が続いた事もあって、正直戸惑った部分もあるけれど。
観終わった時の満足感は、他に例えるのが難しいくらい。

これは初見時の感想ですね。
やっぱ、若干戸惑ってた模様(笑)


◆俺が読み取った主題
この映画の主題。
元々色々な話を組み合わせてくる傾向が強いこのシリーズ。
特に今作はその傾向が強かったですね。
冒頭は、ファーストオーダーから逃げる反乱軍の話と、反乱軍の特命を持ってルークの所へ行ったレイの話
ここから、フィンとローズの話が分かれて展開。
終盤にすべてが収束して冒頭の「ファーストオーダーから逃げる反乱軍」に戻ります。
話の展開をザックリ説明すると、ぶっちゃけコレだけ。
あら単純。

でもね、途中で話を3又に分岐させたのは勇気が居る演出だったと思うけど、ここにこの映画のテーマがあると思ったのです。
誰にでも、可能性はある。
「何の可能性?」と問われれば「意思を持って行動を起こせば状況を打開できる可能性・才能を、誰もが持っている」って答えます。


◆エピソードVIIIの最大の功績
本作の最後のシーン。
華々しいカジノの裏で奴隷として働かされている子供たちが、英雄ルーク・スカイウォーカーを語ってる。
雇い主にどやされて、仕事に戻る。
この子供の一人が、掃除をするためにホウキをフォースで引き寄せる。

エピソードI~VIII通して一貫として描かれてきたのはフォースの才能を持ったスカイウォーカーの家系の物語でしたが、出生が不明な主人公レイ・もしかしたらフォースを使ってるかもしれないフィン・そして最後に出てきた少年。
ジェダイは、フォースにバランスをもたらしたルークが亡くなった事で途絶えた。
だから、ジェダイと対になるシスも、(スカイウォーカーの末裔である)カイロ・レンの思惑は置いておくとしても、存在意義は無くなった。
誰にでも時代を変える力がある、新たな時代へ。
フォースの覚醒の時に硬直していたスターウォーズを動かしたと表現しましたが、今作でスターウォーズを解放した
こうなったら、次のエピソードIXが終わったら、何でもできますね。
それは、スターウォーズという物語に縛り付けられていた製作者・出演者や、俺みたいなファンも解放する事になる。

実際、エピソードVIIIを観た後、俺は解放感でいっぱいになりました
リスクは当然あるけど、次世代の人達へバトンを渡せる下地は今作で固まったんじゃないかな?
それが、エピソードVIII 最後のジェダイの役割であり、功績だと捉えました。
もっとも。
エピソードIXで話はいったん収束させなきゃいかんのだけど・・・収まるの?って心配はあります(笑)


◆登場人物について
さて、今作の登場人物について書いていきましょう。

〇レイ
e0045797_23463278.png
エピソードVIIからの主人公の一人。
元々光側のフォースが強いですが、今作で自分の暗黒面と向き合う事になります。
彼女の暗黒面は「自分の親が誰なのかが分からない」事に起因する孤独感・恐れ・不安そして疑問。
エピソードVでルークを訓練するヨーダが「何故?」と質問したルークに「何故?は無し!余計な疑問は無し!」と言った事がありました。
知る為の行動はできる。
でも、今がその時じゃなければ、耐えて待つ事も必要。
エピソードVではルークがそれをできなかった為に不安定な状態で行動に出て、右腕を失う事になりました。
レイも今回はかなりヤバかった。
実際、偶然の産物だったのかもしれんですが、レイの疑問は前向きな行動に繋がった。
意思の強さがあって、暗黒面の誘惑に負けなかった。

ジェダイはどっちかっていうと「意思」はあまり関係なかった。
力を持つが故に、意思を持つことを拒絶した。
エピソードI~IIIではそこをパルパティーンに突かれて、ジェダイ・オーダーは崩壊。
意思を持ったアナキン・スカイウォーカーをどう扱ってよいか分からず、彼を暗黒面に落としてダースベイダーにしてしまった。
その息子、ルーク・スカイウォーカーは自らの暗黒面に打ち勝つ事はできたけど、自分だけで成し遂げたわけではなく、父親とオビ・ワン・ケノービの決闘(エピソードIII)を経ての犠牲があってのものだった。
そういう歴史を辿ってきた中での、レイ。
自らの意思が強固、だけどフォースを操れる人。
エピソードIXでどういう行動をするのか。
今からワクワクが止まらない。


〇カイロ・レン(ベン・ソロ)
e0045797_23250919.jpg
レイと相対する立ち位置に居る、暗黒面側の人。
レイを必死に引き込もうとしますが、結局失敗。
ルークが現れたらケンカを吹っ掛けるも、軽くあしらわれて。
ホントに、もう・・・と言いたくなります(笑)
 
しかも、ベン・ソロが暗黒面に堕ちてカイロ・レンとなった事件。
ルーク側の視点とベン・ソロが感じた内容が全然違う。
エピソードVIでオビ・ワン・ケノービが語っていた「物事は見方によって変化する」を地で行くシーン。
基本的に、おっちょこちょいなんだと思います。
彼自身は、自分の事を重厚な人間だと思いたいようですが、全然それが伴ってない。

ただ、彼の場合はそのおっちょこちょいから引き起こす結果がシャレにならんのが多過ぎる。
エピソードVIIで親父を殺したのは問題外だし、ファーストオーダーを率いる立場になってさらに影響力が大きくなる。
彼はどんな邂逅をしていくのか・・・
エピソードIXに期待です。


〇フィン
e0045797_23572190.png
たぶん、今作で一番焦点が合ってない、ブレブレになったキャラクター。
ストームトルーパーとして育ったが故に、世間知らず。
エピソードVIIではファーストオーダーの横暴さに耐えかねて逃亡したけれど、彼の内面にある問題は解決していない。
彼の無鉄砲さは、その内面を覆い隠す為に別の事で紛らわしているように見えました。
そこをうまくフォローするのが、今回の新キャラ、ローズ。
レイ一筋だったよーに見えたけど、彼女との出会いを受けて、フィンの心に変化が訪れる。
恐らくは、良い方向に。
フィンについてはもう少し掘り下げて欲しかったところではありますが、まあそれはエピソードIXを待ちましょう。
もっとも、カットされたシーンをBlu-rayで見ると、「なるほど!」ってなるんですけどね。


〇ポー・ダメロン
e0045797_23584257.png
物語冒頭では、エースパイロットではあるけれど、リーダーとしては落第のダメロンでした(笑)
彼は、キャリアを構築していく為にどうすれば良いか、の一つの方法論を体現したキャラクターですね。
現場第一主義だったのが、次第に組織第一主義に変わっていく。

大体の人が、最初は現場で作業して管理される側だったのが、いずれ管理職になっていく。
それが良いのか悪いのかは分からないけれど、チームメンバーを守り思いやる事ができる頼もしいリーダーに成長した彼は、20人くらいしか残らなかった反乱軍の希望となるでしょう。


〇レイア・オーガナ
e0045797_00065584.png
いやー、どうするんでしょうね。中の人:キャリー・フィッシャーさんが亡くなってしまって。
初めて自分の意思でフォースを使ったり、ダメロンをリーダーに育て上げたり。
そして、最後にレイとする会話「準備はできています」。
絶望の中でも、希望という火花を絶やさない為に、できる事は何でもやって。
元々は主体的に動くキャラクターでしたが、今回はそれだけじゃなく縁の下の力持ち的な役割。
真の闘うヒロインになる下地ができてきたと思ったんですけどね。。。
 
惜しい人を亡くした。。。


さて、満を持して。
〇ルーク・スカイウォーカー
e0045797_00065502.png
エピソードVIIIでは、エピソードVのヨーダーのような立ち位置。
違うのは、「色々とやらかしちゃって自分の力を信用できなくなったが故に、辺境の惑星で孤独に暮らしてその力を封印している」という所でしょうか。
つまり、かなりの偏屈オヤジになってます。
訪ねてきたレイに対しても、ぶっきらぼう。
もう少し優しくしてやれよ、とは思ったけど・・・その結果が第二のカイロ・レンを生み出すかと思ったら、怖くて無理ですよね。
エピソードVIIの感想でも書きましたが、パダワンとしての修行を全然してなかったから、手探り状態で進むしか無かったのは本当に気の毒だったと思います。
 
でも、そんな偏屈オヤジが時折見せる子供っぽさと若々しさ。
ああ、ルークはルークのままなんだな・・・と感じるたびに、涙腺が緩みました。

そして、最後のジェダイとしての使命を全うする為の、カイロ・レンとの対峙へと向かうルーク。
もう、このシーンは何度見ても鳥肌が立ちまくり。
神々しさすら感じましたよ。
e0045797_00090091.png
この構図もお見事!

因みにですが、最初に劇場で観た時には「ライトセーバーの色が昔のだ」っていう違和感を持てたので、その結末に納得がいきました。
なぜ、自分のライトセーバー・緑のモノを使わずに、あえて父親(ダース・ベイダーであり、アナキン・スカイウォーカー)のライトセーバーをこの場面で使ったのか。
色々と理由は思いつきます。
ベン・ソロをカイロ・レンにするきっかけになった緑の(ルーク自作の)ライトセーバーはこの場面ではふさわしくない
ダース・ベイダーがアナキン・スカイウォーカーに戻れたように、カイロ・レンもベン・ソロに戻る事ができる、というメッセージ
ルークの言葉を借りれば「すべて不正解」なのかもしれないですけどね(笑)

そして、全てをささげ終わった後で彼の目に映る2つの太陽による夕日。
砂漠の惑星で育って、水の惑星で隠匿生活を送ってたのも皮肉でしたが。
そんな環境で、銀河の光と闇のすべてを受け止め続けてきたルークに対する、ねぎらいの風景でしたね。
ルークの魂が解放され、スターウォーズに関わる全ての人を解放する、シリーズでも屈指の名シーンだったと思います。


◆音楽について
ローズとフィンが一緒に行動する時に流れる曲がすごく良いですね。優しい感じで。
これは、今までのジョン・ウィリアムズではあまり無かった類のフレーズですね。
御年いくつだ??いまだに成長している作曲家:ジョン・ウィリアムズ。ホント凄いわ。
さらに、ファンサービスも含むかもしれんけど、曲で盛り上がるシーンが熱い。
特に、最後の戦いでミレニアム・ファルコン号が大活躍するシーンで流れる、反乱軍のフレーズ。
e0045797_23471522.png
エピソードIVでルークとハン・ソロがファルコンを追ってきたTIEファイターに応戦した、クワッド砲での戦闘シーンのアレンジ曲。
今作でこのフレーズが使われてる時にクワッド砲の銃座に座ってるのは、レイ。
彼女がルークとハン2人の精神を引き継いでいるって解釈しましたが・・・どうでしょう?

エンドロール。
「レイア姫の思い出とともに」という字幕と共に流れるレイアのテーマがまた泣かせる。。。
そして、最後の締め方。
エピソードVIIと同じく、鉄琴でフレーズを静かに、そして優しく奏でて終わる。
違うのは、エピソードVIIがルークのテーマで、今作がレイのテーマだった事。
エピソードVIIの終わり方は「次作でルークがバリバリ活躍しますよ」って意味だろうなーと解釈してましたが、今作の終わり方は「ルークからレイにちゃんと引き継がれましたよー」って意味かな、と。
これも「すべて不正解」かもしれんけど、こういう「制作側の意図を読み取ろうと妄想を働かせる」のって楽しいですわ(笑)


◆その他、雑感
全体として、今回はちゃんと戦争してたな、と思います。
戦局としては反乱軍から見ると撤退戦なんだけど、そのキツさ・大変さがしっかりと表現されていました。
いや、一応「スターウォーズ」ってタイトルなんだから戦争していない訳じゃないけど、ここまで悲壮感が全編を覆いつくしたのはシリーズで初めてじゃないでしょうか。

ただ、そんな中でも映画が重くなり過ぎないような配慮はされていて。
いや、しょーもないユーモアが多いんですよ、これ(笑)
エピソードVの前半がそういうの多かったですが、今作はそれに匹敵するレベルの質と量じゃないでしょうか。

あとは・・・上にも書いたけど、次のIXでこの3部作を収束できるの??という心配が・・・(笑)
ホントに、ここからどう展開するのか、全く読めない。
ただ、そういえばエピソードVを観終わった時もそんな感じだったなー。
実際は、あんまり覚えては無いけれど。当時、小学一年生(^o^;
シリーズの韻を踏みつつも新しい事てんこ盛りの、贅沢な作品でした。
エピソードI、IIの時は「次こそ大丈夫かな?」なんて思ってましたが、VII、VIIIは「次はどうなるの?早く観たい!!」って思ってます。
この差はデカいですよ、ホント。

結論としては、このエピソードVIIIがエピソードV(帝国の逆襲)に一番近いな、と。
スターウォーズの中でエピソードVが一番好きだった俺。
このエピソードVIIIもかなり上位に来てますよ。
もっとも、この作品はそれ単体で語れるモノでもなく、最終的にはエピソードIXの出来次第かな。

まだまだ語れますが、とりあえずはここまでにしときましょう。
(いや、充分語ってるでしょ)
また、エピソードIXの時に色んな想いが出てくる事でしょう。
楽しみにしとります♪


.

[PR]
by yamori-v1 | 2018-05-04 00:25 | 映画感想 | Comments(0)

CART好きが転じてKARTにはまりWWEのカート・アングルをリスペクトするカート三昧な生活。twitterでは@99yamorin01で呟いてます。


by yamori-v1
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30