「ライン外した!」
「ありゃ?減速しない。タイヤのグリップが全然無い」
「ダメだ!!」
ガードウォールに激突するのは避けられない。
せめて正面からではなく、横からぶつかって衝撃を少しでも散らす意図ではあったのだが。
強い衝撃を感じた後、180度スピンして止まるカート。
正面から、後続のカートが慌てながら避けてくれるのは確認。
後続のカートに手を振ってサインを出そうとしたところで、これまでに感じた事のない激痛を感じた私。
いつの間にか、カートが勝手に動いていた。
どうやら痛みで気を失ってたらしい。
周囲のチームの方やサーキットのスタッフが私のカートを押してコース外に出してくれている模様。
「気分はどうだ?」
ショップの社長が聞いてくる。
「自分にムカつきます」
そう、私は怒っていた。自分に対して。
情けない。
気温の上昇でカートのセッティングが合ってないのは分かっていた。
でも、そんな時に上手く乗りこなせるように、と練習していたのだ。
それが上手くできず、あまつさえカートを壊すようなクラッシュをしてしまった。
その悔しさが大きかったのだ。
しかし、真に心配すべきはカートの状態ではなかった。
左の肋骨の激痛で、カートから降りる事ができない。
ステアリングを取り外してスペースを作ってもらって、大人二人がかりでカートから引きずり出される私。
いつの間にか、救急車が到着していた。
幸か不幸か、意識ははっきりしている。
救急隊員の質問にはしっかり答えられる。
しかし、ストレッチャーに乗せられる時に走る激痛。
一度痛みが発生すると、体感で5秒くらいは痛みに耐える事となる。
肋骨以外は全く痛みを感じない。
重症であるわけはない筈だが、この類の刺すような痛みは今まで生きてきた中で初めての感覚。
自分の身体に何が起きたのだろう。
そんな疑問を抱きながら、救急車で運ばれていく私だった。
・・・小説風に書いてみました(笑)
カートでクラッシュして、救急車で運ばれたのでした。
って、要約するとこの一行だけで済んでしまうという(^o^;
さてさて、病院~その後については。
To be continued...⇒
因みに、クラッシュ~気絶~目を覚ました時の心拍数です。
一番下がクラッシュする前、その次からが気絶してる期間、一番上が目を覚ました後ですね。
気絶するっていうのは生物の防御反応なんだっていう事が、これを見ても分かります。
身をもって体験しました(笑)
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