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自動車レースでの心得

FacebookでF1スペインGPのメルセデス同士討ちクラッシュについてF1観てる友達から見解を求められて回答してたんだけど、色々と書きたい事が出てきたんで、久々にブログ更新です。

えらい長文になっちまいましたが、カートレース経験者の視点から、という事で。


■2016年F1スペインGP
まず、そのクラッシュの映像はこちら。
http://f1-gate.com/movie/f1_31056.html

スタートで前に出たロズベルグが4コーナー(?)の立ち上がりで失速。
後ろに居たハミルトンは速度差があったんでマシンをインに入れようとするも、抜かせまいとするロズベルグは同じイン側にブロックしにいきます。
ラインが残されていなかったハミルトンは当たらないようにコース外へ逃げるも其処は芝。タイヤを取られてスピンしてしまい、そのままロズベルグにぶつかって双方リタイアしてしまいました。

チームメイト同士のクラッシュって事で、チームはたまったもんじゃないですな(^◇^;)
結局スチュワードからは「レーシングアクシデントであり双方お咎めなし」となりましたが。

これについての俺の見解は
スチュワードと同じ
だけど、若干ロズベルグ側が不注意だったと思うのです。
ハミルトンからすると、コーナー立ち上がりでアクセル全開の時に前車が明らかに失速してる。とすれば、前車が居ないであろうイン側にラインを取るのは当然の行動。
立ち上がりで失速したと自覚して、それでも抜かれたくないロズベルグがインにラインを変更するとしても、相手がもう並んでる事は想定すべき。ラインを一本分残しておくべきだった。
端的に言えばロズベルグはインを「閉めすぎ」たのです。
ブロックしたくなる気持ちは分かるけど、相手のコントロールを奪っちゃレースになりません。

特にコーナーの立ち上がりは、前のマシンより少しでも早くアクセルを踏みたい所。そこに全神経を集中すると言っても過言ではない。そこでミスしたら後ろから突っ込まれで自分のレースを台無しにするリスクが高まります。だから立ち上がりで失速してしまった場合は我慢してラインをキープすべきだと思うのです。


■2015年インディ500
ここで、別のレースの映像を。
https://youtu.be/hmo-EzDh71k
2015年インディ500のハイライトです。
これのオープニングラップで、スピードに乗った佐藤琢磨がアウトから前車カラムの横に並ぼうとしますが、カラムは琢磨の存在を認識できてなくてアウトに寄ってしまい2台とも壁にぶつかりました。
これ、カラムはかなり怒ってましたし中継したGAORAの解説でも「琢磨が焦りすぎた」というコメントがありましたが、これについてはカラム陣営の方が非が大きいというのが俺の見解です。
インディでは、常に無線で「アウトに来てるぞ」「インに車が居るぞ」って情報をスポッターと呼ばれる人から無線で受け取ってるんですよ。で、ドライバーはその情報を得たら、車が居る方へはラインを残す。
明らかに琢磨の方が速度が高かったので、カラムのスポッターは「アウトから並ばれるぞ」ていう情報を出しているべきでした。もしそれを出して無かったんであればスポッターが悪い。それを聞いた上でラインをキープしないでアウトに寄ったんであればドライバーのカラムが悪い。
あの状況では、琢磨が事故を避けるためにやれる事は無かったんですよね。もうインにラインを変えられる状況ではなかったし、接触を避けるためにアクセル緩めて自分が失速したら後ろから突っ込まれますから。

つまり、コーナーの立ち上がりではラインを変に変えたら後ろは対応できませんよ、て事です。

〈追記〉
佐藤琢磨のスポッターを勤めてたロジャー安川さんのコメントがでてました。
http://blog.gaora.co.jp/indy/2015/05/13598
これを読む限り、カラムのスポッターのミスですね。
因みに、2016年インディ500にまたカラムは出るみたいですね。今年はバカやるなよー…


■レースでの心得
さて、翻って自分のレースでの事も。
カートでレースを始めた時に、こんな教えを頂きました。
「理不尽な当てられ方をしてクラッシュしたとしても、そのポジションに居た自分が悪いと思え」
この言葉には何度助けられたか分かりません。
長い間レースしてれば色々ありますよ。
自分がやらかした事も何度もあるし、撃墜された事も当然あります。
もちろん撃墜しちゃった時はお相手に全力で謝り倒します。やった自分の気分は最悪。そこに相手からの非難の声を聞かなきゃいけないんですから、気持ちを切り替えるのに2日はかかります。
でも、撃墜された時は悔しいとは思っても諦めはつくんですよ。相手に文句言ってもしゃーないですから。むしろ、撃墜されないような位置に自分が居られるように努力しなきゃいけないな、とむしろサッパリしたもんです。まあ撃墜されて勝ちを逃した時は流石に凹みましたけどね(^◇^;)

だから、上記のカラムのレース後の態度は最悪でしたね。原因を琢磨に押し付けてチームに怒鳴り込みに行って。どうすれば良かったかを反省できていればインディカーレーサーとして成長できるチャンスだったのに、原因を他に求めてレース中の行動を改めなかったもんで、後のレースでも危険な振る舞いをして他のドライバーに激怒され、最終的には危険人物扱い。結果、今シーズンのインディカーのレギュラーシートを失ってしまいました。

お互い全力でレースしてれば、良い事もあれば悪い事も起きる。相手のあるスポーツだから、当然です。
だから、良い時は何故それが良いのかをちゃんと記録して、悪い時はとにかく考えて色々試す。
そうする事でレーサーとしても人としても成長していくんだと思います。

まあ、クラッシュした同士で殴り合いするのもたまには良いでしょう。ドライバーだって人間だし、観客も喜ぶし(^◇^;)
大事なのは、後に引きずらない事です。

と、短いながらもレーシングカートでレースを経験した視点で生意気にも書いてみました。
読み返すと、改めて凄い事やってたんだなぁと思います。
現場のあの空気感が懐かしい。身体と心を元気にして、早く復帰したいなぁ…
by yamori-v1 | 2016-05-18 10:21 | モータースポーツ観戦 | Comments(0)

CART好きが転じてKARTにはまりWWEのカート・アングルをリスペクトするカート三昧な生活。twitterでは@99yamorin01で呟いてます。


by yamori-v1
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